給与,平均年収

平均から見る介護福祉士の給与実態

厚生労働省より介護従事者の平均給与などが公表されております。

あくまで平均ですので、施設や地域、経験年数などにより差はありますが、目安とすることはできます。

平均と比べて低い賃金の介護職

厚生労働省の発表より介護職員の平均給与は約21万円とされております。
平均年収として換算すると200万円後半から340万円前後とされているようです。
全産業の平均給与が33万円とされておりますので、圧倒的に介護職員の給与が低いことがわかります。

介護支援専門員(ケアマネージャー)では、月給が25万円前後であり、賞与を含め平均年収は400万円前後。
ホームヘルパーの場合は、月給が20万円前後、年収は280万円前後とされております。

これが平均ですので、働いている施設、また資格の有無によっては10万円代前半という給与も有り得るのが実態なのです。

また、介護事業者における経営調査にて、介護福祉士と介護職員の賃金平均が公表されております。

常勤と非常勤の給与の差と共に、介護福祉士と介護職員との給与差が確認することができます。
非常勤の場合は、介護福祉士と介護職員とには大きな差が無いことも分かります。

 

介護福祉士

介護職員

施設名

常勤

非常勤

常勤

非常勤

介護老人福祉施設

34

27.6

29

21.9

介護老人保健施設

29.9

23

25.3

20.7

介護療養型医療施設

27.6

20.7

25.3

21.7

認知症対応型共同生活介護

28

20.9

21.9

20.1

訪問介護

26.4

23

22.3

21.2

訪問入浴介護

28.2

21.9

24.5

21.2

通所介護

28.7

21.9

23.3

19.9

認知症対応型通所介護

28.3

22.5

22.4

20

通所リハビリテーション

28.2

23

23.7

19.9

短期入所生活介護

32.8

22.8

27.2

20.1

平均

29.21

22.73

24.49

20.67

※単位は万円:32.8とは328,000円となります。

実際の給与を知る

求人サイトなどより、実際の介護福祉士の給与を確認すると、派遣、紹介などによる非常勤の場合は時給が1200円から1500円が多く、平均としては1400円前後と考えられます。

夜勤の手当や賞与が付く場合もあり、施設によって給与形態にはかなりの差があることが確認することができます。

常勤の場合は、15万円から24万円からと地域、施設による幅があり、さらに経験や能力により給与が決められるようです。
多くは3,4交代のシフト制であり、賞与も4ヶ月分程を設定している施設が多いようです。

介護報酬により見直される賃金

介護サービスを利用した人は介護保険制度を利用し、その対価を介護事業者に支払います。
介護に要する時間、種別に応じての報酬は介護報酬として厳密に決められております。

介護報酬が高くなれば、介護従事者の給与も上がると考えられますが、介護サービスを利用する人、保険料を支払う人の負担が増えてしまうことが考えられます。

給与に反映されない介護報酬の見直し

介護報酬は3年毎に見直されることが決まっております。

高齢者が増えていることから介護報酬は見直し毎に上がっておりますが、施設の増強や、人出不足解消のために人員増加などに報酬が利用されることもあり、必ずしも給与に反映されるということは無いようです。

求人数と離職率の高さ

全体の有効求人倍率が0.5倍を切っている現在においても、介護関連職種の求人倍率は常勤でも2倍を超えているそうです。
非常勤では3倍を超えているということからも、介護業界における人員不足ということを垣間見ることができます。

また離職率は全産業で15%とされるなか、介護職員では25%と平均を上回っていることが分かっております。

離職原因としては、「賃金が低い」「仕事が辛い」などがあり、決して介護従事者が恵まれた就業環境でないということが伺えます。

仕事に見合った給与を求める声

介護という仕事は決して楽な仕事ではありません。
介護福祉士の資格を取得した人でしたら、実習などを経験していることからそれらのことは認識しているはずです。

それでも介護福祉士として働くということは、賃金などを度外視しても誰かが行わなければいけない介護を仕事にしたいからということになります。

介護という仕事は続けたいが、収入が少ないことから継続して働くことができないという人も少なく無いそうです。

誰しもが歳を取ることで利用する可能性のある介護業務だからこそ、介護職員の労働に見合った対価が支払われることが今後は期待されます。

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